近 況 報 告 (2009.3.31〜4.1) 
 
3月31日
 突然、その日がやってきました。
 
 朝7時過ぎに、
今日の午後に手術を受けられるかもしれないと伝えられ
 朝から、絶飲食となりました。
 
 11時半頃、移植への同意書にサインをし、
 午後3時過ぎに、麻酔科の先生から説明を受けました。
 
 午後7時30分、「行って来ます。」と話し、
 大樹君は、手術室に入って行きました。 
 
 これまで、手術室に入っても
 移植にいたらず、戻ってくることもよくあると聞いていたので
 実際に手術が始まったのか、わからない状態でした。
 
 後から聞くと、午後9時に手術が始まったそうです。
 
4月1日
 日付が変わり、午前3時過ぎ
 執刀医師の中先生から手術の経過について説明を受けました。
 
 まず「これまでの移植手術で、一番大変だった。」
 
 それは、人工補助心臓(VAS)の癒着がひどく、
 すんなりとは外せなかったこと、
 
 心のう(心臓を包む膜の中)に水が大量に溜まっていて
 大動脈を圧迫していて、バイパス手術をしなければならなかったこと
 
 肝機能の低下や、右心のうっ血、
 癒着により出血がひどく止血に時間がかかり
 
 ドナーの方から心臓が摘出されてから、移植までに
 4時間50分もの時間がかかったことが告げられ
 
 「大樹君の状態は、ギリギリだった。この状態では、相当辛かったと思う。」
 と教えられました。
 
 出血のため、胸は開いたままで、ICUに移動し、順調に行けば
 今晩、閉胸できると言われました。
 
 しかし、実際には翌日の午後になりました。
 
 
 
 「大樹の胸の中に、生きている証の鼓動があります。」
 
  新たな命、生きる希望を与えてくださった
       ドナーの方に、心から感謝しています。
 
  いまは、「ありがとうございます。」の言葉しか思い浮かびません。 
 
  そして、中先生や医療スタッフの皆さん
   国立循環器病センターの先生やスタッフの皆さん
  ここまで、温かく見守り支えてくださった、多くの皆さん
   大樹君を受入れ、移植を受けさせてくれた、この国の皆さんに
                       心から感謝しています。
 
  顔もわからない、話したことも無い、でも・・・
そんな多くの皆さんの力に支えられ、ここまできました。
本当にありがとうございました。
 
  

 

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